ウルトラブック Thinkpad X1 Carbon デザイナーの想い [lenovo(レノボ)]

X1carbonリードエンジニア 平野浩樹

         Thinkpad X1Carbonのリードデザイナー 平野浩樹さん

Thinkpadをデザインしているのは日本人

X1 Carbonは大和研究所渾身の製品

Thinkpadをデザインしているのは
日本の方だったなんて知りませんでした。
リードデザイナーが平野浩樹という日本の方なんですね。
(不勉強で恐縮です…)

もちろん日本人ばかりでなく、
外国の方も開発チームにたくさんいるとは思いますが、
デザイン、開発が主に日本で行われていたとは、素直な驚きです。


 

IBM時代に神奈川県の大和(やまと)市にある、
大和研究所(事業所)がThinkpadの開発拠点だったそうで、
その後、横浜のみなとみらいに拠点が移転した現在も
大和研究所の名前が残っているそうです。

「社内には横浜研究所にしようという声もあった。
だが、世界中の営業担当者が『YAMATO LABO』(大和ラボ)という名前を、
長年に渡り使用しているため、変えて欲しくないという声があったこと、
ODMをはじめとするパートナーからも大和の名前に対する思い入れが強い、
という声があったことで、みなとみらいに移転しても、大和研究所の名称にした」

PCWatch:レノボ、みなとみらいに移転した大和研究所の内部を初公開


Beat MacBook Air

デザインにAirの影響が全くないとは言いません


ThinkPad X1 Carbonのリードエンジニアである平野浩樹さんは
今回のX1 Carbonの開発にあたり、AppleのMacBookAirを
かなり研究されたそうです。

社長からの指令が「Beat MacBook Air」だったとのこと(笑)。

マックブックエアをぶっ潰せ、打ち負かせと。

そして開発当初は社内の要求で、
現在のものよりMacBookAirに近いデザインだったそうです。

先日Appleが特許を取りましたが、
恐らく手前ほど薄い、楔形のデザインが
より強調された外見だったたのでしょう。

MacBook Airの「くさび形デザイン」特許取得に台湾PCメーカーは戦々恐々
MacBook Airの「くさび形デザイン」に特許


それが社内レビューを経て、よりThinkpadらしさを出した、
ビジネスに適したデザインにして欲しいとの要望が出て、
平野さんが温めていた現在のデザインをぶつけたとのこと。


既存のほとんどのultrabookが、MacBookAirに似ている、
瓜二つだとよく言われますが、やはりメーカの社内からも
あのデザインを求める声があるということですね。

あれだけ爆発的に売れましたし、
見るものに訴えかけるデザインだということだと思います。

ThinkPad DNAに"Sexy"をプラスする事を意識

「仕立ての良い箸」が主なモチーフ


Thinkpadの伝統的なデザインとして、平野さんは
仕立ての良い、細身で軽やかな色気のあるスーツや
Black Bento Boxという言葉を挙げています。


また、Thinkpad X1 Carbonのモチーフとしては、
「仕立ての良い箸」を例に挙げ、次のように語っています。

使いやすい「仕立ての良い箸」は、
持つ手の部分を
滑りにくくするため多角形、
先端の部分は繊細なものでも掴みやすくするため円形、で
滑らかにつながった面を持っています。

X1 Carbonのベース側面にも、後方はコネクタ類を収めるため
垂直に近く、前方はコネクタ類がないため削りこんだ、
滑らかにつながった面があります。
LCD(※)を閉じた時も、滑らかにつなげるため、
LCD側面もそれに沿った造形になっています。

私はそこに「用と美」を両立した、
「知的な"Sexy"さ」を表現したつもりです。

    ※注:LCD・・・液晶ディスプレイ

 

次世代のThinkPad

既に次世代X1のデザインが始まっている


最後にX1 Carbonの次の製品の話があり、
改善点などが挙げられています。

すでに三代目X1のデザインが始まっていますが、
更に小さく軽く薄く、そして仕立ての良いデザインの
素晴らしい製品になるはずです。
新しい時代の「ThinkPadならこうだろう」を提案したいと思います。

今回実現できなかったんですが、
実は新しいゴージャスなThinkPadロゴプレートや、
新しい驚くようなLEDの点灯方法などを提案しました。
どちらも"Sexy"なんですけどねぇ・・・残念です。

PCの値段や性能の差は、
今後もどんどん小さくなっていきます。
最後に残るのは、デザインとユーザーエクスペリエンスだと思います。


次世代のThinkpad X1シリーズにもわくわくしますね。


ユーザの期待

英語サイトには多くのコメントが

上記で紹介したのは以下のLenovoのサイト
開発者が語るX1 Carbon - 工業デザイン)からの情報ですが、
コメントは今のところ一つも付いていません。

しかし 英語版のサイト
Developers on the X1 Carbon - Industrial Design
では多くのコメントが付いています。
(マイクロソフト社員からの投稿もあります。
 結構名の知れた方のようですが、本当に本人なのかどうか・・・)

いくつかコメントを紹介します。

本当に美しいThinkpad。平野氏に拍手喝采。

でも、私は感心したのと同時に戸惑いも感じました。
平野氏が、彼の考えるあるべきThinkpadのデザインが通用するかどうか、
他部署のしがらみのない人たちに、
感想を聞いたりしなければいけなかったことに。
平野氏が今回のX1Carbonを超えるすばらしいデザインを追求するために
自信と権限を持ち続けるべきだと強く願います。
GMのような大きな会社が過去に失敗したのは、会社の上層部が
デザイナーやエンジニアの「デザイン要望」を受け付けなかったからです。
それに対して、Appleのように偉大な会社はジョニー・アイブ(※)のような
リードデザイナーに対して非常に大きなデザインの権限を与えました。

注:ジョニー・アイブ(Jonathan Ive)
iPod、iPhone、iPadなどのデザイン担当者として有名
ジョナサン・アイブ(Wikipedia)


新しいキーボードの配列に全く魅力を感じません。
私は以前のThinkpadのキーボードが欲しい。
Appleからのコピーでは本物のThinkpadにはなれない。
X1Carbonが最低150dpiの明るいIPS液晶(※)と
従来のキーボードやヒンジ等の構造、インストールソフトを採用するなら、
Thinkpadの伝統の後継者と呼ぶことができる。

注:視野角の広さを特徴とする液晶
   IPS液晶とは(IT用語辞典)


本当にいいラップトップ(ノートPC)。
いつ発売されるか情報はない?
どのCPUが搭載される?
今はCorei5搭載のX1を8か月使っていて、 以前X301を2年半使ってた。
使っていてハッピーになれて、軽くて、しっかりした作りで、
他のラップトップと比べて、手に持つとがっしりとしてる。


IPS液晶が採用されてる?
ディスプレイは1366x768か1600x900以上の解像度がある?
コントラストや色調はいい?
ダメ?
駄目ならこれじゃなくて新しいMacbookProにするよ。




キーボードなど、以前と変わってしまった部分を嘆く声と、
賞賛の声が入り混じっているようですね。

まあ、評価については実際に発売された製品を実際に使った人、
触って検討した人がするものですから、今の段階では期待しているとしか
言いにくいですが、待ち遠しいですね、ホントに。


【関連記事】
ついにThinkpadがウルトラブックに

 


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ultrabook

私も日本人の設計者だったとは知りませんしたでした、Ultrabookのようなコンパクト設計に強いのは北欧が多いと聞きましたが、平野氏なんですね。

by ultrabook (2012-07-19 12:36) 

aky

コメントをいただき、ありがとうございます。
本文中に挙げたLenovoのサイトを見ると、デザインだけでなく、
内部設計なども大和研究所の日本の方々が担当しているんですね。
開発に関わった方々のお話を読むと、実現できたのが奇跡的と言えるようなプロジェクトだったようです。
実際に発売されるのがますます楽しみですね。

by aky (2012-07-25 01:12) 

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