(CPU) 超低電圧版と通常電圧版CPUの違い [ultrabookのCPU]
ultrabookを検討している方なら、ultrabookに使われているCPUが
超低電圧版であることをご存じだと思います。
同じcorei5であれば、デスクトップ等に使われている通常電圧版corei5の方が、
ultrabookの超低電圧版Corei5より断然性能はいいんです。
これをご存じない方は結構いらっしゃるようです。
(僕も分かってない方の人間ですが、理解しようと勉強中です。。
間違ったこと書いていたら、是非ご指摘ください。)
基本性能の異なるCPUに同じ名前を使って、紛らわしくしているIntelにも問題がありますが。。
そもそも、なぜultrabookでは電圧が超低いCPUを使う必要があるんでしょうか。
<ultrabookで超低電圧CPUが採用される理由>
・消費電力が小さい
・バッテリーが長持ちする
・放熱量が小さい
・熱くなりにくいので冷却がラク
こんなところでしょうか。
また反対にこんなことも言えます。
・処理能力は通常電圧版に比べて低い
・製造には高度な技術が必要
・製造単価が高い
では実際に通常電圧版と超低電圧版ではどれくらい性能が違うのか。
東芝dynabookで例を挙げます。
このブログでも紹介したことのあるdynabookR731とR631。
ディスクドライブのついたR731とウルトラブックのR631。
CPUはそれぞれCorei5ですが、R731は通常電圧版、R631は超低電圧版です。
【R731】
・Corei5-2520M
・2.5GHz(最高3.2GHz)
・2コア/4スレッド
・キャッシュ3MB
・グラフィックCPU 650MHz(最高1.3 GHz)
⇒PassMarkでのスコア3594
【R631】
・Corei5-2467M
・1.6GHz(最高2.3GHz)
・2コア/4スレッド
・キャッシュ3MB
・グラフィックCPU 350MHz(最高1.15 GHz)
⇒PassMarkでのスコア2424
両者の違いは動作周波数のみです。
(あくまでCPUの話。PCの速さとなると、使用されるメモリや
SSD、マザーボード等で全然違ってくるので)
通常電圧版は2.5GHzに対し、超低電圧版は1.6GHzで動作。
1GHzは1秒間に1億回の処理ができるということなので、
両者で毎秒1億処理以上、処理能力が異なるということになります。
(全ての命令を1回の処理で終了できるわけではないので厳密には違いますが)
また画像の表示についても周波数は650MHzと、350MHzとで
ベースの周波数は倍近く異なります。
これらの違いが、最終的なCPUのスコアの差になり、
コンピュータの処理速度の差となって現れます。
ご存知かもしれませんが通常電圧版はデスクトップ用とノートPC用では
別物ですよ。性能的には、
デスクトップ用>>ノートPC用通常電圧>>超低電圧
by 通りがかり (2012-10-01 11:08)